能楽カフェ・体感する能「黒塚」に行って来ました!

2017.08.07

能楽カフェ、オープン!

一通り体験して満足したら、ちょうど良い時間になっていたので、能舞台のある会場に入ります。
「能楽カフェ」はのんびりとカフェでほっと一息つくように楽しんでもらおう、というイベント。
さてさて、一体どんな内容なのでしょうね?

さあ、ナビゲーターの小林紀子さん(フリーキャスター)がカフェの店員を思わせる衣装で登場です。
なるほど、もうカフェなんですね。

続いて、声優で女優の甲斐田裕子さん、能楽評論家の金子直樹さん、能楽師の宝生和英さんも登場です。
こちらはカフェのお客様なのでしょうか、普通の服装でした。
「甲斐田さんは昔やったゲームの女王様の声優さんだなぁ、でもご本人は高飛車女王様っぽくないなぁ」となんだか当たり前の感想を持ちながら、能学から脱線した気持ちを戻して集中集中!

事前にWEBアンケートを実施していたそうで、そのアンケート結果を紹介しながら
出演者にも意見を聞いていきます。

能楽が敷居が高い理由について、アンケート結果は、

  • ・難しそう
  • ・観ても意味が分からない
  • ・どう楽しめばいいのか分からない

といった回答が上位を占めていました。

はい、私もそう思いますです。

能楽師の宝生和英さんが、能楽の始まりは農業で、一定の間隔で音を出し、心を落ち着ける効果があるので、眠くなってもしょうがないというコメントをしてらして、
「え、眠くなってもしょうがないというか、それでいいんだ??」
と、もうそのコメントだけでなんか、ふわっと気が楽になりました。(こらこら)

だって、この方普通の演者じゃなくて「宗家」、つまりお家元ですよ。
そんな方が眠くなってもしょうがないとおっしゃってる!と思えば」寝たら申し訳ないな。。。」と思って遠慮するより
「寝ちゃうかもしれないけど、気になる演目があったら行ってみようかな」という方が絶対いいと思います!
(いや、本当は演じてる方々に失礼なのではないかという気持ちもありますよ。。。)

それに、衣装や音楽など、興味を持ったところから入ればいいというお話もあり、確かに私も和楽器が好きなので、好きな奏者が担当するとなればそれだけで来るかもしれないですし、デザインの勉強をしている人は衣装を観に来るというのもいいですよね。

能楽評論家の金子直樹さんは、
「能に出てくる女性は強い女性が多く、精神力と知恵を駆使して困難を打破していく」ということや、「能の登場人物の感情と現代人の心はやはり繋がっていて、時代を越えて参考になる、生き方のヒントが描かれている」そんなことをおっしゃってました。

なるほどねー、人間だもの、時代が違っても悩んでることは同じだったりするのかもねー、と思いました。

お悩み相談コーナー

それを承けてでしょうか、お悩み相談コーナー(?)に進みます。
こちらも事前にWEBでお悩みを受け付けて、能の演目を紹介するというものです。

「自分らしく歳を重ねていきたい」
そんなお悩みに紹介された演目は小野小町ものの中の『卒塔婆小町(そとばこまち)』。

若い頃のお話は『草子洗小町(そうしあらいこまち)』だそうで、才気煥発な小町の様子を知ることができます。
そんな小町も歳を取り、誰にも顧みられない物乞いの老婆に成り果てているのがこの『卒塔婆小町』。
旅の僧を問答で言い負かしたりもしますが、若い頃の因果が今自分をこのようにしていると嘆くようです。
若い頃の才気を彷彿とさせる問答のシーンを甲斐田さんが現代語で朗読してくださり、さすが現代語と気持ちのこもった朗読、よく分かりました!
こう理解した上で実際に観に行くと、理解度も全然違うし楽しめそうですね。

「どんな男性と結婚したら幸せになれるのか」
そんなお悩みに紹介された演目は二人の男性から同時に求婚された『求塚(もとめづか)』。

莵名日少女(うないおとめ)は選ぶことができず、川にいるオシドリに矢を当てた方にすると言いますが、どちらの矢も当たり、オシドリは死んでしまいます。
莵名日少女は鳥の死に責任を感じ自殺、二人の男性も好きな女性が死んでしまっては生きていても、とお互いを刺し違えて死んでしまいます。(すごい話だ!)
莵名日少女は死後も鳥と男性の死に責任があるため地獄で苦しんでいる。。。。というお話のようです。
そもそも莵名日少女が最初に結婚相手を自分で選ばなかったことにより死後も地獄で苦しんでいるわけで、ちゃんと自分で決めなさいね、というアドバイスなのかな、と思いました。

正直なところ、オバサン的にはこれらのお悩みはちょっとどうなの?と思いましたが、今時の若い女性はこういうことに悩んでいるのね、と勉強になりました。
あと、『求塚』でも現代語朗読があったのですが、三人称で話していた登場人物が、途中から一人称に変わり、そこで登場人物が入れ替わったんだ、と分かるところが面白いと思いましたね。高度なテクニックですよね!

たきを

トシは取ってもいろいろなことに興味を持って、心は若くありたいです♪


この記事のフェス情報

東京・文京区|「能楽カフェ」&「体感する能『黒塚』」-02

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